宝島社より 「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」 が発売になりました。私にとっては初の商業出版になります。
自分の小説が本屋に並ぶという中学生からの夢がようやく実現します! 興味がある方は書店で予約してみてくださいませ。

MENU

PS4 Proにみる理想のミッドライフキッカー

好調なPS4

PS4の売れ行きはここまで非常に好調だが、予想できた人は少ないだろう。過去のPlayStationと異なり、PS4はゲーム機に特化したマシンだ。

f:id:tkan1111:20170119231523p:plain

DVDプレイヤー機能で売れたPS2以降、PS3ではBlu-rayやDLNAなどマルチメディア機能を売りとしていたが、PS4はマルチメディア機能に注力していない。

スマホとPS4前に売れたWiiにライトゲーマーは抑えられていたので、PS4はハードゲーマー層をターゲットにした。e-Sportsの隆盛からもわかるとおりUSではゲーミングPCを好むハードゲーマーが一定のマーケットを構成している。

PCからゲームを移植しやすいように、PS4ではx86アーキテクチャーが採用された。PS3は独自開発のCPUを使ったせいでゲーム開発に苦労した反省が生かされた。いつでも中断した地点から手軽にゲームを再開できるようにレジューム機能を付与した。SNSへのシェア機能もゲーマーのニーズに合わせた結果だ。

ゲーマーのリクエストを積極的に取り入れたPS4はUSを中心に大成功を収めた。

ミッドライフキッカーだったPS4 Pro

この良い流れを継続するために、ソニーは過去に例がないミッドライフキッカーを開発した。PS4 Proである。ミッドライフキッカーとは車で言えばフルモデルチェンジの合間に販売するマイナーチェンジ版を意味し、世代の途中で売上が中だるみしないように、最新の技術を追加する。

今までのPlayStationは世代の途中で値下げと軽量化のミッドライフキッカーを投入してきたが、PS4では従来の方針を変えて、軽量化されたPS4 Slimに加えてPS4 Proを追加した。予想に反してUHD Blu-rayを採用せず、PS4 Proもゲームに特化する方針を堅持した。

PS4 ProではCPUを強化し、4Kに対応した。メインストリームになった4K TVへの対応は理に適っているし、パワーアップしたCPUは今後PS4VRの強化に使われるだろう。ソニーは4K TVを中心とした高価格帯のTV販売にフォーカスしている。他のゲーム機よりも先んじて投入されたPS4VRはPS4の優位点だけではなく、ゲームだけではなく今後は他のカテゴリーでも活用されるだろう。

PS4 ProはPS4の好調な売上を維持するためだけではなく、ソニー全体の戦略に沿って開発された。

今でも品切れが続いているPS4 Proは良いスタートを切ったが、新しいミッドライフキッカーとして、ソニー全体の売上に貢献に繋がるか今後が気になる。