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自分の小説が本屋に並ぶという中学生からの夢がようやく実現します! 興味がある方は書店で予約してみてくださいませ。

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ニコニコ動画衰退にみる動画配信サービスの難しさ

赤字に転落

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ニコニコ動画が会員数の減少に苦慮している。

 

www.itmedia.co.jp

一時サブカルチャーを牽引していたニコニコ動画が、YoutubeとAmeba TVなどの他の動画を見て配信サービスに押され、画質の改善も遅れて、ユーザーの失望を招いた。

ニコニコ動画は有料会員からの収入で成り立っているので、ユーザーの離反は、そのまま赤字に繋がった。

課金モデルの限界

ニコニコ動画とAbema TVで将棋中継を鑑賞すしていると、動画配信サービスの収益化の難しさを感じる。

ニコニコ動画はCMがないが、画質はAbema TVよりも悪く、視聴人数が増えてくると、無課金ユーザーは排除されてしまう。

お金を払って良質な画像で視聴するのは、YoutubeとAbema TVに慣れたユーザーからするともったいない気もしてしまう。ニコニコ動画の会員数減少は、コンテンツへの批判もあるが、課金モデルが厳しくなってきている現状もあるのだろう。

CMモデルはどうか?

Abema TVは、名前の通りネットのテレビでもを目指しており、地上波テレビと同様にCMが主な収入源だ。

tkan1111.hatenablog.com

当然、番組の途中でCMが流れる。今のところスポンサーが少ないのか、将棋チャンネルに流れるCMのほとんどがAmeba TVの番宣で、同じCMが何度も流れる。

このCMの時間が非常に苦痛に感じる。地上波をそのまま視聴することが筆者はほとんどなく、Amazonプライムや録画した番組ばかり鑑賞するので、CMを視る機会がほとんどない。自分が選択していない動画を強制的に流されるのは、とても無駄な時間に思えてしまう(昔は、テレビCMが普通だったんですけどね)。だからAbema TVがCMになると、ニコニコ動画に切り替える事も多い。

Abema TVも大幅な赤字を計上している。今はネットでのテレビ視聴を習慣化するための投資だと藤田社長は主張しているが、今後スポンサーが集まって黒字化するのか、その時にCMに視聴者が耐えられるかはわからない。 

どちらのモデルが正解なのか?

Abema TVやニコニコ動画のような中継があると、Youtubeのように動画をアップロードできるサーバとシステムを準備すれば終わりというわけではなく、中継機材も出演者も必要だ。

昨年からJリーグの配信を開始したDAZNは課金モデルだ。DAZNはグローバル企業なので、国内が赤字でも補填できる。Jリーグへの巨額投資が回収できるのは、かなり先になるだろう。

今後、スポーツや将棋中継のコンテンツ配信でテレビ番組を作るビジネスが、国内だけで黒字化するのに最適なモデルは何か、答えを持っている企業はまだない。

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「求む!インテルの社長」とAppleの日本投資

求む!社長

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Intelの日本法人インテル株式会社が代表取締役社長を募集している。

 

pc.watch.impress.co.jp

インテルのような大手外資系企業が社長を募集するのは異例だ。外資系企業の日本法人の社長が辞める場合、成績不振で実質解雇、または社長の転職による事が多い。

成績不振であれば、後継の社長を社内か社外で予め選出しておき、社長退任と同時に新社長を発表する。

インテル日本法人の事情

現在のインテル日本法人は、江田前社長が3月末に退任してからEMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ地域)担当だった者が暫定的に社長を務めている。

江田前社長が別企業に転職したニュースは聞こえてこないので、体調によるのか社内事情かはわからないが、背景としてインテル日本法人の地位低下があると思われる。

江田さんが社長に就任した2013年前後までは、インテル日本法人が独立したリージョンだった。

リージョンというのは、世界をいくつかの地域に分割して統括する外資系の仕組みで、多くの企業がアメリカ、アジア、ヨーロッパなどの地域にわけて世界市場をマネジメントしている。リージョンのトップは企業内で大きな発言権をもち、その地域の特色に合った製品を開発しやすい。

以前は有力な成長市場だった日本はアジアと分かれて独立したリージョンとしていた企業が多かったが、日本市場の地位低下にともない、日本をアジアと統合するケースが目立つ。

インテルは数少ない日本独自のリージョンをもっていたカンパニーだったのだが、やはりアジアに統合されてしまった。

さらに2017年には研究開発を行っていたつくば本社を東京本社と統合した。

pc.watch.impress.co.jp

閉鎖する前、つくば本社で行っていた研究開発の多くをすでに海外へ移管しており、つくば本社はサプライヤーとの連携を行っていたようだが、日本の半導体部門の衰退で日本に施設を置く意義がなくなっていた。

今回後継社長が決まらないのも、Intel社内で日本法人の地位低下があると思われる。成長市場であれば、海外からすぐに社長が就任したはずである。成長市場であれば好成績を収め、いずれ本社に戻った時に出世が望める。

インテル日本法人の歴代社長が日本人だったので、日本人を選びたいが、国内に該当者がいなかったのかもしれない。

対照的なAppleの日本投資

多くの外資系企業が日本にリージョンをもたない中、対照的なのがAppleだ。Appjeは今でもJapanを別リージョンとしている。研究開発施設を横浜に開設したのも、つくば本社を閉鎖したインテルと真逆だ。

iphone-mania.jp

日本のスマートフォン市場で大きなシェアを握るAppleが日本を重要視するのは理解できる。横浜の研究施設でAppleが何を行っているか謎だが、近年のAppleは自社でチップを開発し、iPhoneなどの自社製品に搭載することで、半導体業界で一定の地位を確保している。

一方、インテルはスマートフォンの隆盛で半導体市場の地位が低下し、IoT、データデンター事業に注力している。B2Bで全世界に統一したビジネスを展開するために、日本法人を拡大する必要はない。

インテルの社長募集から、そんなインテルの事情と半導体業界の変遷が見て取れる。

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AirPodsの名前をシンプルに「AirPods」と表示する方法

XXのAirPods

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AirPodsはiPhoneやMacと接続すると、AirPodsの名前が表示される。この名前が曲者で、「XXのAirPods」のように、連絡先に登録した自分の名前が入る。詳細に言うと、iPhoneの「設定」→「連絡先」の「自分の情報」に設定した名前が表示される。実名を設定している人が多いと思う。

かっこ悪いし、他人の前でAirPodsケースを開くと、実名がiPhoneに表示されてしまう。

「AirPods」と表示する方法

画像のように「AirPods」とシンプルな名前にするためには設定を変更する。

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1. AirPodsをiPhoneとペアリングする

2. iPhoneの「設定」→「Bluetooth」→「XXのAirPods」右横の「i」アイコンをタップ

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3. 「名前」をタップし、「XXの」を消す。これで「AirPods」というスッキリした名前になるが、暫くすると「XXのAirPods」とユーザ名付きに戻ってしまうことがある。

それを解消する方法が「AirPods」の後ろに半角スペースをつけることだ。

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これで名前はずっと「AirPods」という名前が維持される。Bluetoothの設定からイヤホンの設定をする機会は少ないので、なかなか気づかない設定だと思う。

AirPodsの便利な使い方は、こちら。

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マラソンのパートナーとして最適なApple Watchアプリは? ランニングアプリを走って比較

 

ランニングアプリを比較

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Apple Watchを買って、せっかくだから走ってみようと思っている人もいるでしょう。Apple Watchにはいくつかのワークアウト用のアプリがあるので、どのアプリが良いか、最初は迷います。

実際に、主要なアプリを起動して走って比較してみました。今回はマラソンで走行中の使用に特化して比較したので、水泳などの他のアクティビティ、走行後の記録やモチベーションの維持などはチェックしていません。

比較したアプリ

  • Runtastic
  • Runkeeper
  • Nike+ Run Club
  • 標準アプリ「ワークアウト」

検証環境

  • Apple Watch series 3(セルラー版。通信しないのでGPS版でも挙動は変わらない)
  • watchOS 4.3

 Apple Watch単体とApple Watch + iPhoneではアプリの挙動が異なる。新しいアプリ(アップデートも含む)はApple Watch単体で動作するネイティブ化が必須になっているので、今回試したアプリすべてがApple Wath単体で動作する。

今回はApple Watch単体でマラソンしたときの比較になります。

Runtastic

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今はアディダス傘下になったフィットネストラッキングアプリ。iPhoneのランニングアプリとしても老舗で、Apple Watchにも早くから対応してきた。 

  • 表示項目 距離、合計タイム、一キロごとペース、心拍数
  • オートポーズ あり
  • 過去のスプリット表示 なし
  • 音声フィードバック なし

文字が大きく、走行時でも画面を視認しやすい。心拍数ゾーンが特徴的で心臓にどれぐらい負荷をかけて走っているかがひと目で分かる。ただ画面のカスタマイズはできない。

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「Watchのみ」を設定すると、iPhoneを持ち歩いてもApple Watchのみでアプリが起動する。その場合、もちろんiPhoneには何も表示されず操作もできない。

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オートポーズの感度もよく、信号待ちであれば3秒以内に自動停止する。

過去のスプリット表示がないので、現在のペースが遅れているのかどうかがわからないのが少々痛い。ただ「現在のペース」ではなく1キロごとのペースを表示しているので、前のキロのペースを憶えておけば比較できる。

また、Apple Watch単体では音声フィードバック(Runtasticでは音声コーチ)がない。iPhoneと併用なら音声で走行開始、ラップタイムを教えてくれる。

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Runkeeper

 

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アシックスのトラッキングアプリ。

  • 表示項目 距離、合計タイム、ペース(平均または現在)、心拍数
  • オートポーズ あるが、反応が悪い
  • 過去のスプリット表示 あり
  • 音声フィードバック なし

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アシックスだからか、日本語表記で分かりやすい。

「ペース」は現在のペースまたは平均のペースを表示するか選択できる。

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面白いのは別画面で心拍数モニターがあるところ。自分の心拍数がどのゾーンで、有酸素運動をしているかどうかがわかる。

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Runkeeperの優れている点は、右スワイプで移る別画面に前回のキロ当たりのスプリットが表示されることだ(前回と言ってもその前の1キロのスプリットタイム)。現在のペースと比較できるので、今の走りが遅くなっているかどうかわかる。

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残念な点は、Runtastic同様にApple Watch単体では音声フィードバックがないこと。iPhoneと併用であれば流暢な音声でペースや心拍数を教えてくれる。

あと、他のアプリと異なり、Runkeeperだけはオートポーズの反応が悪い気がする。信号待ちになっても、長い間タイムが停止しないことがあった。

Nike+ Run Club (以下Nike+)

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名前の通りNikeが提供しているアプリ。NikeモデルがあるぐらいApple Watchとの親和性は非常に高い。

  • 表示項目 距離、合計タイム、ペース(平均または現在)、心拍数
  • オートポーズ あり
  • 過去のスプリット表示 なし
  • 音声フィードバック あり

画面はスッキリして見やすい。BPMが心拍数を表す。デジタルクラウンを回して、ペースやタイム、距離から、大きく表示する項目を選択できる。

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オートポーズも非常に精度が高い。

欠点は、過去のスプリットタイム表示がなく、一キロごとのペースもわからないので、今のペースが速いのか遅いのかわかりづらいこと。現在のペースはあくまでも「今」なので、1キロの平均タイムではない。直近1キロの平均ペースを確かめたいが、「現在のペース」か(今回のランニング全体の)「平均のペース」しか選べない。走行後には1キロごとのスプリットタイムが表示されるので記録はされている。走行中でも確認できるように、ぜひ改善してほしい。

特筆すべきは、今回試した4アプリで唯一Apple Watch単体で音声フィードバックができることだ。走行開始、走行停止、設定した距離や時間毎のタイム、距離を教えてくれる。

Nike+ Run Clubの詳細は、こちら

標準アプリ「ワークアウト」

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Apple純正らしく、余計なものが一切ないシンプルな作り。

  • 表示項目 距離、合計タイム、ペース(平均または現在)、心拍数
  • オートポーズ あり
  • 過去のスプリット表示 あり
  • 音声フィードバック なし

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Appleらしいシンプルな画面だが、項目に説明がないので、慣れないとぱっと見て何の項目なのかわかりづらい。走っているときは体が揺れているので、すぐに視認できる画面が大事。

デジタルクラウンを回すと、特定の項目の色を変えることができるので、自分が注目する項目のカラーを変えておけば項目が見つけやすくはなる。 

音声フィードバックはない(iPhone版のワークアウトはないので、iPhoneと併用しても音声でのフィードバックはない)。代わりに1キロ走ると振動と画面表示で知らせてくれる。過去の1キロ当たりのスプリットも表示できるので、今の速度のまま走ればよいかどうか、確かめられる。

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純正アプリだからできることなのかもしれないが、右スワイプで音楽アプリに移動できる。ボリュームや早送りなどが操作できる。

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ワークアウトはwatchOS 5になって大きくバージョンアップした。詳細は、こちら

おすすめは「Nike+ Run Club」

以上、4つのアプリを試したが、おすすめは「Nike+ Run Club」だ。Apple Watch単体で唯一音声フィードバックが可能なのが大きい。ランニングしていて定期的に画面を視るのはしんどい。音声で知らせてくれると気持ち的に楽だ。

走行時にスプリットタイムが確認できないのは痛いが、10キロ以内の短距離なら現在のペースを表示しておけば、大体のペースは判別がつく。

ただフルマラソンを走る時は別だ。長丁場なので、一キロごとのスプリットを確かめて、今後のランニングプランを立てておきたい。フルマラソンの場合は、以前筆者が試したようにiPhoneでNike+、Apple Watchでワークアウトで計測するのが良いと思う。

 ちなみに、マラソンのときのバンドはスポーツループバンドがおすすめ。軽くて腕にフィットする。

IT関連のブログをほぼ毎日更新していますが、本業は高山環(たかやま かん)というペンネームで小説を書いています。
ブロックチェーンなどITを題材とした小説の他に、ミステリー、恋愛物、児童文学など様々なジャンルの作品を取りそろえています。
Kindle Unlimited会員ならすべて無料、非会員の人にも0円からご用意していますので、お読みいただけると幸いです。感想もいただけたら感涙でございます。

 

Lenovoが富士通を吸収合併しない大人の事情

5月2日から、富士通のPC事業はLenovoグループの一員として新たなスタートを切った。

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japan.cnet.com

呉越同舟? 隔世の感?

富士通のPCといえば、NECと共に日本のPCを黎明期から支える老舗メーカーだ。富士通はFM-7、FM TOWNSなど、トップシェアを持つNECとは違う、少しエッジがきいた製品を開発してきた。DOS/Vの時代になり、FMVシリーズで国内2位のシェアを維持していたが、Lenovo、Dell、HPなどの外資系企業に押されて、シェアを落とし続けてきた。

今回の資本提携でNECと富士通の国内2大メーカーが同じグループに入るのは、今さながら衝撃な出来事だ。ゲーム業界で言うと、エニックスとスクエアが合併したときみたいな。

国内だけではやっていけないPC市場

NECがレノボ傘下になった時と状況は似ている。PC市場が成熟化し、PCがコモディティ化(PCの文房具化)する中で、PCは薄利多売のビジネスになった。

PCビジネスはIntelなどのパーツベンダーから購入したパーツを組み上げて販売するビジネスだ。一度に多く仕入れるベンダーのほうが安価でパーツを購入できる。コモディティ化した市場では、低価格こそが絶対の武器になる。

そうなると主に国内市場でPCを販売していた富士通は、海外ベンダーに歯が立たず、ビジネスが成り立たなくなる。

Lenovoの権謀術策

今回の合弁会社設立で思うのは、日本市場の特殊性とLenovoの割り切りの良さだ。本来ならIBMのPCを部門買収したときのように富士通のPC部門を完全に吸収したいはずなのに、NECと同様に富士通という名前を今回も残した。IT外資系企業はシンプルな事業体を好む。同じ業態ならひとつの企業にまとめて管理するのが普通だ。

ただ、日本市場を考えると、Lenovoのやり方は理にかなっている。国産メーカーのシェアが落ちているといっても、富士通は国内シェア2位だ。Lenovoとの合併前NECはシェア1位だった。多くの国では、Lenovo、Dell、HPが上位を独占しているにもかかわらずだ。

日本人の国内ブランドへの信仰もあるが、日本独自の商慣習の影響も大きい。メーカーから直接購入するよりも販社やSIer(システムインテグレーター)経由で他のシステムと一緒にPCを購入する企業・組織が今でも多い。

最近では、外資系企業を担ぐ業者も増えたが、官公庁を中心に国産メーカーに比重を置く組織もいまだに多い。昔からNECのPCを使っている組織に中国メーカーのイメージが強いLenovoの名前でPCを売り込むと拒否反応がでるし、サポートの面で心配がつきまとう。

そういった日本の事情を熟知しているLenovoはNECも富士通もあえてブランドネームを残すことにした。海外でNECと富士通の名を冠したPCを売るわけではないので、Lenovoブランドは痛まない。Lenovoは名より実を取ったのだ。

こういった判断をLenovoが取れるのは、もともと中国企業でアジアの事情が理解できるからも知れない。

カラバリiPhoneは廉価版ではない

カラバリ登場?

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引用:Apple HubさんのInstagram

 

次期iPhoneにカラフルバージョンがあるニュースが流れた。

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iPhone 8の後継モデルを差別化するためにカラフルバージョンを追加するというのだ。

iPhone SE2との兼ね合いは?

スマートフォン市場の成熟化に伴い、今までよりも数を売りたいAppleとしてはありえる選択だと思うが、今話題の次期iPhone SEとの兼ね合いはどうなるのだろう。39,800円から買えるiPhone SEは廉価版iPhoneとして人気を博している。

iPhone SE2はFace ID搭載の可能性が高く、そうなると価格は上がり、廉価版というよりプレミアムコンパクトのような位置づけに移行する。

tkan1111.hatenablog.com

 

カラバリiPhone 8は廉価版にあらず

iPhone 8のカラバリが増えて値段が安くなり、iPhone SE2とポジションを入れ替えることがあるのだろうか。

そんなユーザーが混乱するようなマーケティングをAppleが行うとは思えない。以前販売されたiPhone 5Cのようにカラバリ=廉価版と捉えがちだが、もし次期iPhone 8がカラバリなら、iPhone Xとの差別化のためと考える。1000ドルを超えたプライスが高すぎると批判されたiPhone Xの次期バージョンは、今年もう少し値段を下げてくるだろう。値下げすると次期iPhone 8の価格に近づくので、次期8の商品力アップのためにカラバリを用意するなら筋が通る。

もっとも、次のiPhoneがでるのは秋の話。まずは6月のWWDCで発表されるだろういくつかのハードと次期iOSの概要をみて、次期iPhoneをニヤニヤしながら想像するのが良いでしょう。

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SwitchとNintendo Laboは任天堂の失敗からできている

まだ持っていますか?

皆様の家庭に白くて平べったい機械がまだあるだろうか。「Wii Fit」に付属していた「バランスWiiボード」のことである。

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一大ブームを起こしたWiiは、様々な周辺機器を使って新しい遊びを提案してきた。だけど、数と種類が多すぎた。リモコンは遊ぶ人数分必要だし、それぞれカバーとストラップがある。Wiiのリモコンは途中でリモコンプラスに変わり、プラス用のアダプターも必要になった。

  • Wiiリモコン
  • ヌンチャク
  • センサーバー
  • バランスWiiボード
  • Wiiリモコンプラス
  • クラシックコントローラ
  • Wii U GamePad (これはWii U)

これらの周辺機器は置き場所が定まらず、箱などに放り込むしかなかった。最初は、みんなWii Fitで遊んで体重を測ったが飽きてしまえば、Wiiボード単体では体重も計測できない無用の長物となった。

Wiiは「ゲームから離れた層を呼び戻す」コンセプトのもとに従来のゲームとは異なる、家庭に受け入れやすい形状のコントローラを開発したが、これだけ多いと邪魔すぎて、家庭の中でのゲームのイメージがさらに悪くなった。

それでも頻繁に使うのであれば、まだ良かった。任天堂は新しい周辺機器の提案は行うが、サードパーティのベンダーがついてこなかったこともあり、ほとんど活用されずに終わった。Wii Fit以外にバランスWiiボードを使って売れたゲームってあったっけ? (ファミリースキーはちょっとおもしろかった)

ファミコンの再来

Wii時代の反省からか、任天堂はSwitchのコントローラは小さくして本体に収納できるようにした。ファミコンの再来だ(本体にコントローラが収納できるのは任天堂製品ではファミコンだけだった)。おかげでテレビ周りがコントローラで散らからずにすむ。

一方で、周辺機器を増やして新しい遊びを提案する発想を任天堂は捨てなかった。そこから生まれたのが「Nintendo Labo」だ。

Nintendo Laboでは、段ボールで作ったToy-Conを使って様々な新しい体験ができる。いくつもの新しいToy-Con(バラエティキットなら5種類)で部屋は散らかるが、Toy-Conは段ボールでできている。飽きたら簡単に捨てることができる。デコった家などは部屋に飾ってもいい。

「ゲームが家庭で嫌われないように」とWiiの頃から任天堂は考え続け、色々と取り組んできた。その成果がSwitchの成功に繋がっているのだ。

Nintendo Labo (ニンテンドー ラボ) Toy-Con 01: Variety Kit - Switch

Nintendo Labo (ニンテンドー ラボ) Toy-Con 01: Variety Kit - Switch

 

Apple Watchで遊ぶべきゲームは1つだけ。24種類のゲームが遊べる神アプリ

Apple Watchでゲームを遊ぶ理由

Apple Watchに対応しているゲームがなかなか増えない。まあ、こんな小さい画面でゲームをしなくてもよいけど、筆者の家庭では、外食して待っている時など娘が暇つぶしにゲームをねだることがたまにある。自分がiPhoneを使っている時はApple Watchを渡す。

いろいろ試したけど、娘が気に入ったのはひとつだけ。「Mini Watch Games 24-in-1」だ。

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Mini Watch Games 24-in-1

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有料アプリで恐縮だが、24個のゲームが入って240円なのでお得だと思う(1ゲーム当たり10円!)

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 一時ブームになった「2048」や、インベーターもどきやブロック崩しもどき、テトリスもどきまである。

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「Snake」も有名なゲームですね。ドットの餌を食べると伸びていくヘビを操作するゲーム。「HOP」も娘は楽しく遊んでいる(大人が遊ぶにはちょっと辛い)。

24種類のゲーム紹介

ゲームを遊ぶときは、ゲームのタイトルをタップする。お気に入りのゲームには星印をつけると、上位にソートすることもできる。ゲームを止めるときは右上の「時計」をタップする。

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Block Run

ブロックを飛んだりくぐったりしながら走り抜ける。飛ぶときは上にスワイプ、くぐるときは下にスワイプする。ブロックをくぐる姿勢が「よっこらしょ」的に動くのが楽しい。

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Tower

上下左右に動くブロックをタイミングよくタップして積み上げる。単純だけど、積み上がるブロックを眺めるのは楽しい。切り落としたブロックが下の段に残るのは細かいけど、いい。

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Frog Road

カエルを操り道路を渡る。昔のフロッガー、最近ならCrossy Roadとほぼ同じです。

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Chubby Chicken

ニワトリを動かしてトウモロコシを食べる。パックマンです。

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Drive

クルマを運転して、道路に落ちているコインを回収する。デジタルクラウンでの操作の他に腕を傾けて操作する「TILT」を選べる。TILTだと、マジむずい。

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Stick Flip

走る人を上下にジャンプさせて段差をよける。画面をタップすると上下に移動する。段差にぶつかるとアウト。

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Cave Flyer

飛行機をクラウンで操作してコインを集める。さきほどのDriveの横スクロール版。

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Drop

落ちるウサギを左右に操作してニンジンを回収する。Driveの下スクロール(?)版。

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Hop

ウサギをジャンプさせてのぼっていく。太陽?みたいなのを撃つシューティング要素もある。娘のお気に入りのゲーム。

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Cong

円内のボールを打ち返す。ひとりで遊ぶピンポン。永遠に遊べそう。

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Brick Fall

飛ぶ鳥を操作して障害物を避ける。1タップで少しだけ飛べて重力で落ちる。昔あったAndroid OSのイースターゲームに似ている。

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2048

4x4のタイルを動かして同じ数字同士を合わせる。18歳のイタリア人が考えた世界でも熱中している人が多いゲーム。操作性も悪くない。

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Card Sort

赤いカードは下にスワイプ、黒いカードは上にスワイプするだけ。タイム競争は結構白熱する。

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Stick Jump

走る人をジャンプさせて、谷を飛ぶ。物理法則を無視した二段ジャンプが素敵。

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Brick Fall

テトリス。デジタルクラウンで左右に動かし、タップするとブロックが右回転、下スワイプで落下する。

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Snake

太古からある由緒正しいゲーム。蛇を操作し、食べ物を捕食する。食べる度に蛇が少しずつ伸びるので難しくなる。スワイプとタップでの操作が選べるが、タップだと劇ムズ。

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Tiles

下スクロールする黒いタイルをタップする。意外に難しい。iPhoneで遊ぶと楽々。

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Troopers

砲台を操作しヘリやパラシュート兵を打ち落とす。デジタルクラウンで砲台の角度を変えて、タップで発射。砲台を歩兵に占領されたら負け。この中では珍しいシューティングゲーム。兵隊を撃ち落とすのがちょっとモヤモヤする。

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Invaders

懐かしのインベーダーゲーム。デジタルクラウンで左右に操作。レーザーは自動。UFOは登場しない(たぶん)。

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Car Car

クルマをタップして左右に車線変更して丸いアイテムをとる。四角いアイテムにぶつかるとゲームオーバー。2台同時に操るのが新鮮。

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Walk the Line

ボールを左右に動かして迷路を抜ける。デジタルクラウンの操作が敏感すぎて、やたら難しい。

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Brick Break

ブロック崩し。ボールのスピードが変わらないので、えらく退屈。

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Tennis

テーブルテニス。壁打ちとCOMの対戦が選べる。ボールの速度が変わらないので、普通に遊んでいたら終わらなくなる。

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Hacky Sack

落ちてくるブロックをバーで受け止める。ブロック崩しのブロックなし版。素早く動かすと、ボールがバーに入って高得点が狙える(たぶんバグ)。

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二人でゲームを楽しめる

iPhone上でも同じゲームができるので、iPhoneとApple Watchで同時に競争するのも良いかと。もちろん画面が大きいiPhoneのほうが有利だけど。

最初のころは、もっとゲーム数が少なかったが、アップデートを重ねゲームが増えていったので、今後も増えるかもしれない。

IT関連のブログをほぼ毎日更新していますが、本業は小説家です。
ブロックチェーンなどITを題材とした小説の他に、ミステリー、恋愛物、児童文学など様々なジャンルの作品を取りそろえています。
Kindle Unlimited会員ならすべて無料、非会員の人にも99円からご用意していますので、お読みいただけると幸いです。感想もいただけたら感涙でございます。

iPhone SE2がFace IDを搭載する3つの理由

ミニiPhone X

まもなく登場すると言われるiPhone SE2がiPhone Xに似たデザインというニュースが流れている。

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ascii.jp

Face ID対応か?

流出したカバーのデザインをみると、iPhone Xのようにノッチ以外の画面を覆う形状になっているので、ホームボタンがなく、Face IDに対応しているようだ。ホームボタン以外の部分で指紋認証を行う可能性もあるが、新機能を廉価版の位置づけであるiPhone SE2には搭載しないだろう。

以前の記事で、最新機能であるFace IDはiPhone 8シリーズから順次搭載するので、iPhone SE2はFace IDに対応しないと書いたが間違いのようだ。

tkan1111.hatenablog.com

 

Face IDを搭載すると思われる根拠

  • アクセサリーメーカーからの漏洩
  • Android機の流行
  • 数を売りさばく必要があるAppleの事情

アクセサセリーメーカーからの漏洩は確度が高い

今回のニュースの出処はアクセサセリーメーカーからの流出らしいので、確度は高いと思う。新製品発売と同時にケースやカバーも販売するため、Appleは事前にアクセサセリーメーカーへ形状の図面を流すと言う。名称やスペックは伝えないので、新製品販売直後のアクセサセリーは「2017年版iPhone用ケース」みたいな曖昧な名前で売られることになる。

フォロワーに負けるわけにはいかない

iPhone X登場から半年で、iPhone Xと同様にノッチをつけたAndroid機が増えた。

iphone-mania.jp

圧倒的なブランド力を誇るAppleがトレンドを作り、アジアメーカーがフォローする流れは昔と変わらないが、アジアメーカーの能力も向上し、似た製品を出すまでの期間が短くなってきている。

先日発表されたAndroid PもiPhone Xに似たインターフェイスだった。

自らが作ったトレンドに反する時代遅れの製品を今更出すとは思えない。

数を捌かなければならないAppleの事情

先日発表の決算では予想以上にiPhoneの売上が伸びていてサプライズになったが、スマートフォンの買い替え需要が今後も鈍る可能性は高い。それでも売上を伸ばすためには数を売る必要がある。

今までAppleが注力してこなかった廉価版の市場は魅力的だ。ライバルとの競争に優位になる高品質で高機能のiPhone SE2を販売するのは理にかなっている。

心配なのはソニー

これは余談になるが、高機能版iPhone SEの登場で苦しくなるのはソニーだ。先日の決算でソニー全体は好調だったが、スマートフォン分野は赤字だった。

k-tai.watch.impress.co.jp

スマホの大型化が進む中で、小型スマホを好むユーザーにとって5インチレベルの液晶を持つXperiaのCompactシリーズはバランスが取れた良い機種だったが、iPhone SEはもろにバッティングする。現行のiPhone SEの液晶は4インチだが、iPhone X風のデザインになればXperia XZ2 Compactと同様の5インチになると思われる。

根強い人気のCompactシリーズがAppleに負けることになると、ソニーが今後スマートフォン事業を継続できるか心配だ。

www.kantakayama.com

 

iPhoneとApple WatchどちらでApple Payすべきか -ポイントカード編-

Apple WatchでのApple Payは便利すぎ

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Apple Watchは電子マネーで支払うのに大変便利だ。最近では多くの店やガソリンスタンドでもApple Pay(iDやSuica)が使えるようになった。Apple WatchだとiPhoneを取り出すよりも素早く支払いを済ませられる。特にiPhone XではApple Pay使用時にFace IDでの顔認証が必要なので、サイドボタンダブルクリックのApple Watchのほうが素早く決済できる。

ポイントカード問題

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Apple Watchの使用頻度が増えたことで新たな問題が起きた。ポイントカード問題だ。

多くの店で購入時にポイントカードを提示するとポイントが付与されるが、Apple Watchにはポイントカードを提示する機能がないし、対応しているアプリもない。Apple WatchでApple Payするときにポイントを付与したいなら、ポイントカードを別に提示するか、アプリ対応してる店舗ならiPhoneのアプリ画面を表示する必要がある。

アプリに対応しているかどうかは、バーコードでの読み込みに店舗が対応しているかどうかに決まる。

Tポイントカードはカードの磁気を読み取る仕組みだったので、アプリでは利用できなかった。蔦屋書店など一部店舗はバーコードで会員情報を読み取る機能をレジに追加したので、アプリでも提示できるようになっている。

アプリを立ち上げるためにiPhoneを取り出すなら、アプリ画面を提示してからサイドボタンをダブルクリックしてApple Payを起動したほうがよい。

モバイルアプリに未対応なら、Apple WatchでApple Payして、物理的なカードは別に提示したほうがよいと思う。

ポイントカードごとに、iPhoneとApple WatchどちらでApple Payすべきかみてみよう。

楽天スーパーポイント

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楽天グループのサービス・ECサイトで貯められる楽天スーパーポイント。最近では多くの実店舗でも使えるようになった。

すべての対応店舗でアプリ画面の提示ができるわけではなく、カードの提示が必要な店舗もある。幸い、多くの飲食店はアプリ対応済みだ。

主なアプリ対応済み店舗…くら寿司、マクドナルド、ミスタードーナツ、ビックカメラ

これらの店舗を利用するなら、iPhoneで「楽天市場」アプリを起動し、「楽天ポイントカード」画面を提示。そのあとにサイドボタンダブルクリックでApple Payを立ち上げると良い。

Tポイント

「Tポイント」の画像検索結果

TSUTAYAを経営するカルチュア・コンビニエンス・クラブのグループ会社が運営するポイントサービス。

上述のように磁気カードの読み取りがメインだったので、バーコードでの読み取りへ移行していない店舗も多い。ただよく使うファミリーマートが対応している。ファミマでは、iPhoneで「TSUTAYA」アプリを起動して、モバイルTカードを提示できる。

主なアプリ対応済み店舗 蔦屋書店、ファミリーマート、エディオン、ガスト

提携先サービス早見表 | Tサイト[Tポイント/Tカード]

Ponta

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三菱商事が主導するポイントサービス。Pontaカードは最初から磁気読み込みではなくバーコードでの読み取りなので、Pontaに対応する全店舗がアプリに対応している。アプリは「Pontaカード」。

主なアプリ対応済み店舗 ローソン、ケンタッキーフライドチキン、昭和シェル、ゲオ

共通ポイント Ponta [ポンタ] | Ponta Web

<追記 2018/11/07>

本日から、PontaカードがApple Walletに登録できるようになったので、Apple Watchでの支払いでもPontaポイントを貯められるようになった。

nanaco

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セブン&アイグループが展開する電子マネーサービス。店舗で購入すると付与されるnanacoポイントがあるが、iPhone用のアプリはない。nanacoポイントは電子マネーであるnanacoのサービスの一つで、nanacoはおサイフケータイとAndroidにしか対応していない。

日本で多くの人が使うiPhoneにどうして対応しないのかよくわからない。nanacoの他に同じチャージ型であるEdyにも非対応なので、クレジットカード以外の決済をApple Pay側が認めていないからかもしれない。それとも、Appleに小額決済サービスを握られたくないからか。

現状対応していないのだから、iPhoneユーザーは、おとなしくnanacoカードを提示しよう。

独自サービスを開始する報道もあったので、将来的にはアプリでポイントが貯められるようになるかもしれない。

dポイント

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NTTドコモが展開するポイントサービス。ドコモ専用のポイントっぽいイメージだったが、最近マクドナルドでも使えるようになったので露出度が増えた。

dポイントカードも最初からバーコードによる読み取りなので、dポイントに対応している全ての店舗でモバイルdポイントが使える。

主なアプリ対応済み店舗 マクドナルド、ローソン、マツモトキヨシ

dpoint.jp

Walletポイント

関連画像

auが主導するポイントサービス。Walletポイントは今までのポイントとは異なり、au Walletクレジットカード(またはau Walletプリペイドカード)で決済した時に付与される。

Tポイントや楽天スーパーポイントは決済するクレジットカード(と紐づくApply Pay)とポイントカードは分離している。楽天スーパーポイントを貯めるのに楽天クレジットカードを使う必要はないが、Walletポイントはクレジットカードでの決済が前提となる。Walletポイントは、今までみてきたポイントサービスと異なり、クレジットカード会社が利用額に応じて付与するポイントと同じである。

au WalletクレジットカードはApple Payに対応しているので、Apple Watchでの決済でWalletポイントを貯めることができる。まあ、他のクレジットカード決済も同様だが。

WAONポイント

「WAONポイント」の画像検索結果

イオングループで使えるポイントサービス。nanaco同様におサイフケータイしか対応していないので、iOSアプリは存在しない。イオンでお買い物したら、おとなしくWAONカードを提示しよう。

Apple Watch対応のポイントサービスはない

国内の主要なポイントサービスをみてきたが、Apple Watchでポイントがたまるサービスは無い。ポイントを貯めようと思わなければ悩む必要はないが、ポイントが貯めたいなら、自分がよく使う店舗がモバイルアプリに対応しているか確かめて、iPhoneを取り出すのか、Apple Watch +物理的なカードを提示するのか決めておくと良い。

Apple Watchのモバイルポイントアプリを提供してくれればよいのだが。

<追記 2018/11/07>

Pontaの項目に追記したとおり、本日から、PontaカードがApple Walletに登録できるようになったので、Apple Watchでの支払いでもPontaポイントを貯められるようになった。

QRコード決済に期待

中国で標準化しつつあるQRコード決済が進めば、ポイントを貯めるのもQRコードを提示すれば良くなるかもしれない。そうなれば、QRコードと画面の形状が似ているApple Watchでも使えるようになるかもしれない。

開き直った任天堂が持続させるSwitchの強さ

力強いSwitchの勢い

Nintendo Switchの勢いが続いている。先週のソフト売上げランキングでは、「ドンキーコングトロピカルフリーズ」が一位。Wii Uからの移植作で、この売れ行き。20位以内の13本がSwitchのゲームだ(PS4が4本、3DSが2本、Vitaが1本)。

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引用:メディアクリエイト https://www.m-create.com/ranking/

爆発的とまではいかないが、Nintendo Laboも順調に売れている。普段ゲームをしない層にもSwitchが浸透し始めている。

特筆すべきは、Switch向けゲームのほとんどが任天堂製であることだ。任天堂以外のゲームは13本中2本しかない(ポケモンは任天堂製にカウント)。

以前記載したようにインディーズ企業製のソフトがダウンロード販売しているが、大作は任天堂が独占している。Wii時代のソフト日照りの反省から緻密に計画したソフト開発が功を奏している。

以前から任天堂ハードは任天堂のソフトしか売れないと言われ、任天堂もサード(任天堂以外のソフト開発会社)の売上促進に力をいれてきたが、Switchでは開き直ったように任天堂ソフトが強い。

質も販売時期もコントロールできない他社のソフトを当てにするよりは、自社開発のソフトの質と量に注力したほうが良いと判断したかのようだ。

tkan1111.hatenablog.com

ソフトの売れ行きと共にハードも先週5万台売れており、「パワプロ」で勢いが戻ったPS4の2倍に迫る売れ行きだ。ソフトを任天堂が独占していても、ハードの売上に今のところ影響はでていない。ハードもソフトも任天堂が独占している。

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引用:メディアクリエイト https://www.m-create.com/ranking/

 これも先日記事に書いたように、 ハードもソフトも供給するということは、Appleのように任天堂が垂直統合モデルの企業になりつつあることを意味する。

tkan1111.hatenablog.com

Android機のように他企業がハードを開発できないゲーム業界はスマホとは異なるが、ハード・ソフト両方のシェアをとれている今のSwitchは垂直統合モデルの成功事例となっている。

もっとも最近のゲーム機は互換性が重要視されていないので、WiiからWii Uになって任天堂が失速したように、ハードの切替のときに王座が入れ替わる可能性はある。

PS5がどのような仕様ででてくるかは今から楽しみだ。今年のE3ではなく、恐らく来年のE3で何らかの発表があるに違いない。

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Apple Watchは二つの文字盤を活用しよう

19種類の文字盤

Apple Watchには、watchOSのアップデートに伴い文字盤がいくつも追加されている。最新バージョンのwatchOS 4では19種類の文字盤があり、左右スワイプで設定した文字盤を気軽に変更できる。

19種類あるが、筆者が日常的に使うのは「Siri」と「モジュラー」のみだ(人に見せる時は「ミッキーマウス」で時刻読み上げを披露することもある)。

Apple Watch 4の方は、こちらも。 

文字盤:Siri

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watchOS 4で登場した新しい文字盤で、Siriが選択した情報をカード形式で表示する。「カレンダー」などApple Watch標準アプリの情報のほとんどを表示できる。

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表示するカードは、その時の状況によって変わる。「予定」や「リマインダー」はもちろん、「日の出・日の入り」も教えてくれる。

「天気」なら天気予報の変わり目で新しいカードを追加してくれる。例えば15時から雨が降る予報なら15時の時点に新しい「天気」のカードを表示する。

音楽を再生中なら、自動的に今流している音楽のタイトルとアートワークを表示する。タイミングが不明だが、Apple Watchの格納している「写真」をランダムに表示したり、「株価」を表示したりもする(株価の変動が大きい時に表示する?)。

Apple Watchのデジタルクラウンを回すと未来のカードを見えるので、今後の予定や天気予報をチェックできる。

文字盤Sirの欠点は配置できるコンプリケーションが少ないことだ。「左上」と「右上」しかない。時刻の上にあたる「右上」は「日付」にしたくなるので、実質「左上」だけ。筆者は「左上」に「気象状況」を設定している。

Apple Watchのコンプリケーションには「天気」と「気象状況」がある。標準アプリの「天気」の他に「Y! 天気」をインストールすると、これも「天気」と表示されるのでややこしい。

現在の天気と降水確率をアイコンで表示してくれる「Y! 天気」が一番視認性が高いのだが、表示する天気の地点をアプリで登録しないといけないので、出張など居場所が変わる時は不便だ。

文字盤:モジュラー

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Apple Watch発表当初からある文字盤。watchOS 3までは、こればかり使っていた。

コンプリケーションを配置できる場所が5つもあるのが魅力。特に「中央」の情報量が多く、「予定」の「場所」まで表示できるのは、この文字盤だけだ。

設定できるコンプリケーションが多いので、「気象状況」以外にも「メッセージ」のアイコンを配置できる。アイコンをタップすれば、すぐに「メッセージ」を開けるので、ショートカットのように利用できる。

「電話」など、よく使うアプリのアイコンを並べておけばランチャーのように使える。メインの文字盤の隣に設定しておけば、スワイプで移動した文字盤「モジュラー」のアイコンをタップして素早くアプリを開くことができる。

上の文字盤のように「気象状況」と「天気」を並べると、現在の天気と気温を表示できる。

Siriの成長に期待

最近では文字盤「Siri」にしている時が増えてきている。アプリを開くときは、隣に設定してある「モジュラー」に右スワイプで移動するよりも、サイドボタンから選択する方が早い。

文字盤「Siri」には可能性を感じる。さらに進化していけば、現在地の近くにある飲食店を紹介してくれたり、「そろそろ寝たほうがよい」などとアドバイスをしてくれたりできるかもしれない。今でもアクティビティが完了していないと「歩いたほうがいいですよ」と夕方教えてくれるが「通知」で飛んでくるが、いちいち確認しないといけなくて、ちょっとうざい。

この文字盤「Siri」のようにカード形式の表示で、時刻を確かめるときに、ちらと眼に入るぐらいがちょうどよい割り込み方だと思う。

デザインはともかく、Googleの「Wear OS」の方が一歩先に進んでいるようだ。先行者のSiriがどこまで成長できるか、これもWWDCの見どころの一つだ。

www.kantakayama.com

Apple Watchが丸型になる可能性

Apple Watchが丸型に?

円形ディスプレイの特許をAppleが取得した。

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japan.cnet.com

特許の図案をみると円形ディスプレイを腕時計型に採用するようだが、Apple Watchの形状が丸型になる可能性はあるのだろうか。

デザイン優先なら丸型?

丸形にする一番のメリットはデザインだ。従来の腕時計は丸形フェイスが多く、昔から腕時計を愛用している人には四角フェイスのApple Watchは違和感があるという。

円形ディスプレイだと四隅に情報を表示できず無駄なスペースになる。そもそも腕時計を装着する部分の腕は円形ではなく、長方形だ。ベルト装着部分を含めた形状が四角い腕時計は多い。

ダイバーズウオッチのように

丸形にする意味を無理やり考えるなら、ベゼル部分に回転機構を加えることだろう。ダイバーズウオッチのようにベゼルが回ってアプリなどを切り替えられると確かに便利だ。Appleは従来の腕時計に則りリューズで操作するが、小さくて動かしづらい。特に長袖を切る冬場は、服を捲くるのに難渋する。

ベゼルを回せる腕時計はカジュアルにはよいが、フォーマルな感じはあまりしないので、ランニング用には良いかもしれない。

スポーツ仕様に特化してきたApple Watch

Apple Watchは発売してから、ほとんどデザインを変更していない(少しだけ厚くなったが)。歴代Apple Watchでベルトを共有できるためだが、三年が経過してそろそろデザインを追加しても良い時期だ。

仮に新デザインのApple Watchが登場するとしても、今年はiPhone Xのように一部のモデルだけ形状を変え、従来のデザインも併売するだろう。ガーミンなどのランニング用ウォッチの市場を取りに行くために、ベゼル回転機構付きApple Watchを追加するかもしれない。

最初は高級腕時計市場も狙っていたApple Watchは代を重ねるにつれてスポーツウォッチに特化してきた。 

tkan1111.hatenablog.com

 その流れでいくと、今年はよりスポーツ時の使用に特価した新型が登場してもおかしくない。

まずは、6月のWWDCで発表されるだろうwatchOS 5に期待だ。

 

世界はAIでもう一度ガラリと変わる

AI尽くし

Googleの開発者向け発表会「Google I/O」はAI尽くしだった。

www.gizmodo.jp

iPhoneの売上を支える追随

Android OSの最新バージョンがホームボタンの形状やインターフェイスがiPhone Xに似せてきているのは、いつものことだ。ノッチといい、ホームバーといい、結局みんなAppleに似せてくる。追随するデバイスが増えると、過去のインターフェイスとデザインが急速に古臭くなる。秋に発表される次期iPhone 8(iPhone 9?)はiPhone Xと同様のインターフェイスになり、旧ユーザーに買い替えを促すことになるだろう。それを見越してAppleはiPhone Xだけに別のインターフェイスを与えている。いつものことだけど、うまいやり方だ。

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AIを支えるTPU

細かい修正はあるが、煮詰まっているモバイルOSよりも注目度が高いのはAIだ。

上の記事にあるように、Googleフォト、Googleアシスタント、自動運転と、様々な分野、ツールでAIを使うとGoogleは宣言している。こうなると、何がAIで、何が既存システムの拡張かわからなくなる。

これらの動きはクラウドと将来的に5Gを見据えているということだ。AIを用いるために必要である膨大な計算処理を実行するのはデバイスではなく、クラウド上のシステムだ。

AI開発の競争は、大規模で処理が早いシステムを構築する競争でもある。その点で、Googleはかなりリードしている。

Googleが開発したTPU(テンソル・プロセッシング・ユニット)はAIのための集積回路だ。今回の発表ではTPUは第三世代に移り、約8倍の速度になるそうだ。第2世代の発表からわずか一年でこれだけ速度が上がるのは、この分野がまだまだ伸び代が大きいことを意味する。

今回話題になったのは、Googleアシスタントがユーザーの代わりに電話をしてレストランの予約をしてくれることだった。まさに秘書の代わりだ。

こういった仕事が自動化されれば、もっとクリエイティブな仕事に人間は集中できる(なにがクリエイティブかは、さておき)。

iPhoneが登場して世界は変わった。今後数年で、世界はもう一度ガラリと変わる気がする。今度はAIで。その予兆を見たGoogleの発表だった。

www.kantakayama.com

任天堂でも抗えない日銭ビジネスの魅力

無料期間終了のお知らせ

任天堂がオンラインサービス「Nintendo Switch Online」(以下、Switch Online)を発表した。

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www.itmedia.co.jp

Switch販売当初より、将来、有料のオンラインサービスを開始すると発表していたが、今年の9月から開始するとのことだ。

Switch Onlineの概要

  • ネット対戦・協力プレイの「オンラインプレイ」
  • ファミコンのゲームが楽しめる「ファミリーコンピュータ」
  • クラウド上にセーブデータを保管する「セーブデータ預かり」
  • ボイスチャットなどスマホと連携する「スマートフォンアプリ」

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ソニーの稼ぎ頭に成長

メインは「オンラインプレイ」だ。「マリオカート」「スプラトゥーン2」をオンラインで遊ぶためにはサービスの加入が必要になる(現在は無料体験期間中)。

Wii Uまで無料だったオンラインプレイを有料化するのは、「PlayStation Plus」の好調が背景にある。

昨年度、ソニーは史上最高の利益を叩き出した。大きく貢献したのがゲーム分野であり、PlayStation Plusだ。ネットワークサービス全体の売上は1兆332億円、加入者は3,420万人。PS4の販売台数は7,610万台なので、約半数のユーザーがサービスに加入したことになる。

ゲーム機ビジネスの欠点は、ハードが売れるうちは儲かるが、ハードが普及してしまえば売上は伸びない。かといって仕様を頻繁に変更することもできない。ゲームソフトを自社で開発する任天堂は自社ゲーム機が普及すれば儲かるが、任天堂と比較してソニーのゲームソフト開発力は弱い。さらにオンラインゲームの時代になり、サーバなどのインフラコストも馬鹿にならない。

そこで、はじまったのがオンライン有料化だ。当初はゲーム離れが懸念されたが、様々な付加価値をつけることで一般化した。

「日銭」が入るビジネスは強い。ハードを売らなくても毎月サービス利用料金が入る。広告コストもかからない。オンラインサービスがソニー全体を支えるほどに発展したのだから、任天堂も追随したくなるのは当然だ。

魅力的なオンラインゲームを増やせるか?

オンライン対戦・協力プレイをやりたくなるゲームを増やせるかが、任天堂の課題になる。現状「マリオカート」「スプラトゥーン2」以外にめぼしいオンラインゲームがない。FPSが流行るPS4とは状況が異なる。

「スプラトゥーン2」で遊ぶ人は必ずサービスに加入するだろうが、Swtich Onlineが今後PlayStation Plus並に伸びるためには、FPSではなく任天堂らしいオンラインプレイができるゲームを増やす必要がある。

Splatoon 2 (スプラトゥーン2)  - Switch

Splatoon 2 (スプラトゥーン2) - Switch