ところで、こころで

IT、ガジェットについて、あれこれ語ります

両輪を失う東芝に残された道

米国の原子力事業で起きた巨額損失を埋めるために、東芝は虎の子の半導体事業を売却しようとしている。不正会計で地獄を見た東芝は、半年前には原発半導体が事業の両輪だと言っていたのに、事業の両輪を失う新たな地獄に落ちてしまっている。

東芝のPC事業が今後どうなるのか、あまり表に出てこない。半導体事業より比較的規模の小さいPC事業に構っているときではないのかもしれないが、不正会計の舞台のひとつはPC事業だったし、富士通との統合などPC部門の切り離しは半導体売却がでる前から話は出ていた。

Lenovo,HP, Dellなどのグローバルベンダーに規模で劣る東芝のPC事業は今後大きな利益を生むことはないだろうから、いずれ売却か事業停止に追い込まれる可能性が高かった。

だが、車の両輪を失った東芝に残る事業はインフラとPCがメインになる。以前とは比べ物にならない事業規模とはなるが、売却とリストラで小回りが利くようになった東芝がPC事業に改めて注力するとしたら興味深いストーリーだ。

ダイナブックからはじまった東芝のノートPCは、今でも一定のブランド力がある。数はでなくても利益率が高い製品を販売すれば、事業を存続できる可能性はある。もっともこの分野はVAIO, MacBook, ThinkPadとライバルも多いので、困難な道なのは間違いないが、東芝が走れる道はもはや限られてきている。

 

AndroidがAppleに勝てない唯一の理由

iPhoneの新規購入者の30%がAndroidからの乗り換えだそうだ。

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japan.cnet.com

Android OSはスマートフォンタブレットのOSとしては世界最大のシェアを持つ。それでもiOSは一定のシェアとスマホ業界のほとんど全ての利益率を得ている。

zasshi.news.yahoo.co.jp

デファクト・スタンダードになった製品が圧倒的に強いIT業界で、なぜAndroidは力を発揮できないのだろうか。

すべての問題はAndroid OSがバージョンアップできないことに起因する。

iOSは新しいバージョンがでる半年前の発表会から話題になる。それは既存ユーザーのほぼ全員が恩恵を被ることができるからだ。

Androidでは新しいOSが発表されてもほとんどのユーザーはアップデートできない。ベンダーが独自にAndroid OSを改造しているので、対応が終わるまで最新OSは意味をなさない。これでは既存ユーザーはOSに興味が持てないし、ロイヤリティも高まらない。Appleのブランド力の源泉が、ユーザーのロイヤリティにあるのは周知の事実だ。

Androidは多くのバージョンのOSが市場に混在することになる。各バージョンへの対応を手間に感じて、アプリ開発者はiOSでのアプリ開発を優先する。

グーグルも、この問題をもちろん理解していて、自社ブランドのスマホを強化するために昨年Pixelを発表した。

OSのブランドを維持して利益を確保するためには、水平分業ではなく垂直統合モデルを採用するべきだとAppleを見てGoogleも気づいたのだ。今までWindows OSだけでPCを開発していなかったMicrosoftSurfaceを強化しているのも同様の理由だ。

シェアを握り、多くのアプリを呼び込むために効果的だった水平分業モデルからの転換は、この十年のIT業界で起きた大変化の一つだろう。

 

Amazon Echoは、すぐそこまで来ていた

アメリカで人気のAmazon Echoが、いつ日本で販売開始になるのか注目が集まっている。絶賛されている音声認識の日本語化が課題と思われていたが、先週アップデートされたAmazonアプリの音声認識がかなり良い出来だったので、Amazon Echoの日本上陸はかなり近いとみる。

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Amazon Echoとは?

Aamazon Echoについて簡単に書くと、Siri搭載の卓上型スピーカーである。音声でスピーカーの操作はもちろん、本日の予定などを質問できる。驚くはその精度と流暢な発声だ。膨大な音声データを解析したAlexaと呼ばれる音声技術はSiriよりもはるかにレベルが高い。

Alexaは他社にも無償で提供されており、今年のCESではAlexaに対応した冷蔵庫や自動車、ロボットが多数発表された。様々な機器に利用されれば、Amazonの元に集まる、さらに多くの音声データを解析し、Alexaはより精度を高める好循環が生まれる。

gigazine.net

 

Amazonアプリの実力は?

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使い方は簡単。Amazonアプリの検索ボックスにあるマイクボタンをタップするだけだ(初回のみマイクへのアクセス許可が必要)。

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試してみるとわかるが、誤認識がほとんどない。日本語の音声認識が高水準なのと、認識した用語とマッチングするテキストデータが膨大だからだろう。

 日本語と英語が混じった言葉も正確に認識し、アルファベットかカタカナか聞いてくれる。Siriなどの他の音声認識では見たことがない機能だ。

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アプリでは日本語の発声水準は確認できないが、高度な認識技術から、すでに開発が進んでいると思われる。

意外なことにAmazonは全世界でサービスを展開しておらず、サイトを運営しているのは13か国だけだ。対応しなければならない言語はそれほど多くない。売り上げの規模が北米に次いで多い日本へ売れ筋のAmazon Echoの導入を急いでもおかしくない。

日本でAmazon Echoが受け入れられるかは興味深い。Echoの後には多数のAlexa対応製品が控えているのだから。

 

Nintendo Switchは順調なのか?

任天堂の君島社長曰く、Nintendo Switchのローンチソフトが少ないのは計画通りだそうだが、本当だろうか?

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Switchの販売計画は変更された

任天堂、E3 2016でNXは展示せず「ゼルダの伝説」最新作に焦点 - GAME Watch

NXと呼ばれていたSwitchは、2016年夏のE3で発表し、年末のホリデーシーズンに販売予定だった。開発が間に合わず、一番の稼ぎ時をスキップして今年の3月発売へ変更になった。代わりにE3ではゼルダの新作のデモを流したが、そのゼルダWii U用だった。

E3でNXを発表できなかったのはハードの製品版が完成していなかったからだろう。最終形ではなくてもある程度ハードの仕様が確立していなければ、ソフト開発も滞る。現にローンチの目玉であるゼルダはSwitchの売りである特殊なコントローラーに対応していない。

君島社長が言うように計画的なソフト供給であるなら、ローンチの売りであるゼルダはSwitchの特色を表現する内容になっているはずだ。

 

本体の売り切れを防ぐために、ソフトの発売日をずらした?

business.nikkeibp.co.jp

この記事では、発売日に本体の品薄を防ぐためにビックタイトルの発売日を分散させたとあるが、本体の供給が間に合わないなら、世界同時発売をやめればよかった。PS4は一番売上が見込める米国の発売を優先した。日本のユーザーには恨まれたが、アメリカの評判が日本の売上に繋がったし、極度な品薄と転売を避けることが出来た。

Switchでも任天堂が弱い欧州を後回しにするなど対応できたはずだ。売れるソフトの発売日を延期する理由としては弱い。

 

サードの販売促進のため?

ローンチに任天堂の強力なソフトが揃うと他社のソフトが売れず、サードの開発会社がSwitchへの参入をためらうから、任天堂がわざとソフトの販売を遅らせたのではと先の記事にはある。

しかし、サードのロンチソフトは移植作ばかりで、力が入っていないように見える。任天堂がソフトを出そうが出すまいが、爆発的に売れるラインナップではない。

確かに任天堂のソフトしか売れないのは昔からの課題ではあるが、今の段階ではサードをSwitchに惹きつけることができていない。マリオなど売れ筋ソフトの販売を遅らせてSwitchの売上が伸びなければ、サードの開発意欲は更に減退し、以前と同様にサードのソフトが増えない事態に陥る。ただでさえ特殊なコントローラーに合わせた開発が必要なSwitchは敬遠されがちなのに、そんなリスクを犯すだろうか?

 

その後のソフト開発は順調?

噂レベルではあるが、夏の目玉である『スプラトゥーン2』は夏休みの後半である8月15日発売だそうだ。すでに体験会が開かれているので、完成が近いようにみえるが、実際のところはどうなのだろう?

m.esuteru.com

以前指摘したように任天堂のソフト開発能力が心配である。


賽は投げられた

心配な点はあるが、あと数週間でSwitchは発売される。今後の売れ行きを決めるのはユーザーだ。ユーザーの評判が良ければ、売上も増え、ポジティブな循環が生まれる。

初期出荷台数は世界で200万台と任天堂は明言している(この数字はWii Uと比べてもかなり少ない)。このうちどれだけが売れるのか、3月の販売台数は要注目だ。

 

 

 

次期Apple WatchとwatchOS 4

Apple Watchが売れているそうだ。

iphone-mania.jp

Series 2になって高速化、防水・GPS機能の追加、省電力化と初代の欠点を全て解消したのが大きかった。

日本の場合はApple Payへの対応も、買いの材料になった。時計ひとつで電車に乗って買い物をするのは、一度体験するとやめられない。

次期iPhoneの噂話は喧しいが、次期Apple Watchの噂は聞こえてこない。iPhone 7Apple Watch series 2は同日の発表だったのに、だ。

現時点で可能なハードウェアの欠点を解消したSeries 2の後継を開発するのは確かに難しいのかもしれないが、ソフトウェア部分にはまだ課題は多い。6月のWWDCで発表されるだろうwatchOS 4を願望も含めて予測してみる。

 

画面の常時点灯

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画面をタッチするか手首を曲げないと画面が表示されないのはApple Watchの大きな不満のひとつだ。時刻を見ようと手首を曲げても反応が悪くて、黒い画面を見るのは悲しい。

常時点灯を許可していないのはバッテリーが保たないからだと思われるが、Series 2ではバッテリーの心配は軽減されている。一日中、腕に巻いていても70%ぐらいはバッテリーが残る。

使用用途によってはバッテリーが心配な人もいるだろうから、せめて常時点灯ができる設定だけでも欲しい。

 

リアルタイム更新

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Appleサードアプリの更新頻度を制限している。iPhoneのアプリだとバックグラウンド更新できるのに、Apple Watchのネイティブアプリはコンプリケーションに設定するか、Dockに入れて画面を表示しないと更新できない。この制限がwatchOSのアプリ開発を難しいものにしている。

これもバッテリーの保ちを心配しての措置だろうが、Dock格納アプリにはバックグランド更新を設定できてもよいのでは?

 

多様な振動

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振動で電話やメールの着信を知らせる通知機能はApple Watchの売りのひとつだ。ただ通知の振動は一種類しかないので、メールが着信したのか次の予定の通知なのかわからない。スタンドなどの標準アプリで使われている独自の振動をサードアプリにも解放してほしい。

 

通知の処理

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通知を消すためには画面の強押しで一括消去するか、通知の一つずつ読んで消す作業が必要で、スマートな動作ではない。手首を振って通知を消去する噂が以前あったが、非常に良いアイディアだと思う。操作する時両手を使わないといけないのは腕時計型の欠点なので、できるだけ片手で扱える操作にして欲しい。

 

グランスと「友達」の復活

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watchOS 3でDockを採用し、グランスと「友達」を廃止したが、現行のDockは本当に使いやすいのだろうか。洋服や手首がじゃまになりがちなサイドボタンを押すよりも、以前のグランスのように画面を上スワイプの方が簡単に操作できる。サイドボタンをダブルクリックするApple Payの操作も失敗することも多いので変更したい。

「友達」も特定の人にメールや電話するのに便利だったので復活して欲しい。

 

watchOS 4での操作案

上スワイプ・・・Dock起動。左右のスワイプでアプリを移動。現行の設定画面もDockの一部とする

下スワイプ・・・通知(現行通り)

サイドボタン・・・Apple Pay

サイドボタンのダブルクリック・・・友達

クラウンボタン・・・ホーム画面(現行通り)

クラウンボタンのダブルクリック・・・アプリの切り替え(現行通り)

 

ハードウェアの進化は?

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ハードウェアの進化はもう少し先になるかもしれない。
次の大きな進化は、Apple Watch単体での動作だ。今のApple WatchiPhoneがないと、ほとんど何も出来ない。

SIMを刺してApple Watch単体でネットにアクセスできるにはバッテリー技術が進歩しないと難しいだろう。Apple Watch単体で常時LTE通信したら今のバッテリーでは保たなくなる。ウェアラブル端末はバッテリーを厚くして、これ以上重くするわけにいかない。

画面の小ささも時計端末の制約だ。画面を大きくすればそれだけ重くなる。ホログラム映像が一般化されれば、画面の制約を突破し時計型端末ももっと広まるだろうが、それは近くない将来の話だ。

 

iPhoneとApple WatchどちらでApple Payすべきか

Apple Watch series 2所有者の50%以上はiPhone 7も使っている(筆者調べ)。iPhone 7(以下iPhone)とApple Watch series 2(以下Apple Watch)の両方でApple Payが使えるので、両方の所有している人はどちらの機器を使えばよいか迷いときもあるだろう。状況に応じてどちらを使えばよいか筆者の経験を記しておく。

注意が必要なのは、一枚のSuicaiPhone 7Apple Watchの片方でしか使えないことだ。QUICPay、iDは一枚のカード登録で両方の機器で使用できる。二枚のSuicaを持っていれば(またはオンラインでもう一枚新規登録する)、別々のSuicaiPhoneApple  Watchに登録できる。

本稿は右利きで腕時計を左腕に嵌めている人を対象とする。

 

駅の改札

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Apple Watch

左腕にApple Watchをつけていると駅の改札で体をねじるのが大変そうだが、やってみると案外簡単にできる。荷物を持っているときやキャリーバッグを引きずっているときにiPhoneを取り出して手に持つのは大変だが、Apple Watchなら何も持つ必要がない。右利きなら左腕が空いているのでむしろ容易い。

 

セブンイレブン

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Apple Watch

セブンイレブンのレジは読み取り機が左側にあるので、Apple Watchで触れやすい。レジで「Suica」と言って(Apple Payと言ってはだめ)、Apple Watchで読み取り機に触れれば支払い完了(Suicaをエクスプレスカードに設定している場合。設定するデメリットはないので必ず設定すること)。

QUICPay」「iD」は、Apple Watchのサイドボタンをダブルクリックしてカードを選ぶ。複数のカードを登録した場合はメインカードに設定したカードが優先して選択される。メインカード以外のカードを使用する場合は、ダブルクリックのあとに左右フリックで選択する。

iPhoneを使用する場合は、使用するカードを告げた後、ホームボタンに指を置いた状態で読み取り機に近づける。サイドボタンよりもこちらの方が楽だという人はApple Watchでの支払いはおすすめしない。

 

ファミリーマート

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Apple Watch

ファミリーマートセブンイレブンと同様に左側に読み取り機があるのでApple Watchが便利だが、Tポイントカードを貯めている人はカードも提示しなければならないので、結局財布を開かないといけない。TSUTAYAならTSUTAYAアプリの画面を見せればポイントをチャージできるので物理的なカードは不要だが、ファミリーマートではアプリが使えない。ファミリーマートではバーコードでの読み取りができないからだ。

すべてのポイントカードをバーコードでの読み取りにしてアプリ化してほしい。

 

ローソン

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iPhone

Apple Payユーザーに悪名高い(?)ローソンでは、iPhoneを使うほうがよい。ローソンはセブンイレブンファミリーマートと異なり、「iD」「QUICPay」と店員に告げても、タッチパネルで使用する電子マネーを選択しないといけないので、選択する前と後の二度Apple Pay端末を読み取り機に近づける必要がある。

サイドボタンのダブルクリックが必要なApple Watchだと、二回の作業が面倒だし、失敗することも多い。

ローソンでポイントがたまるPontaカードはバーコードで読み取り可能なのでPontaカードのアプリ画面をみせればiPhoneでポイントをチャージができる。どうせiPhoneを取り出さなければいけないなら、iPhoneで決済してしまった方が楽だ。

他のコンビニのように手間がいらない端末にローソンも順次切り替えているようなので、新端末を見かけたらApple Watchでも試してみたい。

 

慌てない、慌てない

Apple Payでの決済を失敗してレジでまごついている人をたまに見かける。Apple Watchならサイドボタンをダブルクリックしていなかったり、iPhoneならホームボタンに指を置いていなかったりしているケースがほとんだ。落ち着いて行えば難しいことはない。

読み取り機の精度にもよるが、Apple Watchをはめて服の上から端末にタッチしても決済できる。Apple Watchの画面が消えている状態でサイドボタンをダブルクリックしても読み取り可能な画面になる。

日常生活でストレスなく使えるようにAppleは考えて設計している。慌てず冷静に行えば大丈夫。せっかくの機能なのでぜひ試してほしい。

 

iPhone 8は発売されない(今年は)

ここにきてiPhone 8の噂がいくつか出てきている。例年通り秋に新モデルが発売されるなら、正式に部品を発注する時期なので確度が高い情報なのだろう。ワイヤレス充電、有機ELディスプレイ導入の噂は以前からあった。

ここでiPhone 8がどうなるのか予測してみよう。


5年毎に更新される充電方式

現在の充電方式であるLightning端を初めて搭載したのは2012年のiPhone 5だ。初代iPhoneから5年目の変更だった。裏表がないので刺す時に間違えることがないLightning端子は、Micro USBが多いAndroidのアドバンテージに今でもなっている。

Lightning導入から5年が経った今年、ワイヤレス充電を採用する可能性は高い。端子を変更するなら、MacBookに順次導入してきたUSB-C端子に、昨年のiPhone 7で変更しても良かったと思うがApple Pencil、昨年末発売のAirPodsiPadiPhoneの周辺機器でもUSB-CではなくLightningを採用した。これはUSB-Cではなく当分Lightning端子が残ることを示唆している。

ワイヤレス充電が採用されても、Lightning端子はなくならないだろう。ただのケーブルと異なりワイヤレス充電の装置は高価で複数台揃えるのはすぐに難しいので、Lightningケーブルと併存することになるだろう。

高いシェアを誇るiPhoneがワイヤレス充電を導入するインパクトは日本では絶大だ。スタバやマックなどのテーブルにワイヤレス充電器が埋め込まれるかもしれない。

 

OLEDが3年ぶりにiPhoneを変える

Appleは何一つ公式に発表していないが iPhoneへのOLED(有機EL)パネルの採用は、もはや既定路線となっている。OLED採用により、3年も変わっていないiPhoneの形状が大きく変わることになり、薄型化と省電力化が見込まれる。

OLEDパネル採用には、価格高騰と安定供給が課題になる。液晶と異なりOLEDは”枯れた”技術ではなく、供給量も少ない。iPhoneのためにAppleが大量に発注すれば価格は高騰し、競合他社とパネルの取り合いが起きる。

サムソンが工場を増設し、鴻海が中国内の工場新設を計画しているが、新型iPhoneが爆発的に売れたら供給が需要に追いつかない状況も予想できる。

今までの慣例と反してiPhone 7のボディを変えなかったのは、OLEDパネルの供給が昨年時点では不安だったからだと思われる。

 

ホームボタンはなくなる?

www.gizmodo.jp

OLEDパネル採用でiPhoneのボディ形状は大きく変わる。直接は関係はないが、全面ガラスパネルになり、ホームボタンがなくなる予測は昨年からでていた。

iPhone 7からホームボタンを感圧式に変更したのは主に防水のためだが、パネル内の一部を擬似的なホームボタンにするのも難しくないだろう。広くなったMacBookタッチパッドのどこを押してもボタンを押した感触が返ってくるので、iPhoneのパネルでも実現可能だ。

ホームボタンがなくなると困るのが指紋認証だ。パネルのどこでも指紋認証できる仕組みはまだ確立されていない。指紋認証対応したパネルの一部に指を合わせろというのはユーザーには心理的負担になる。

虹彩認証を採用すれば全面パネルにしてもカメラで虹彩を認識するので問題はなくなる。ただ、屋外など明るい場所では認識率が落ち、カラーコンタクトレンズを装着していると使えないなど課題も多い。

それ以外にも背面もガラスになる、金属製のボディなど噂はあるが、こればかりは筐体が流出する夏以降にならないとわからない。

 

そもそもiPhone 8なのか?

今年発売される高機能なiPhoneiPhone 8なのか? 本ブログでは、iPhone 8ではなく、今年Appleは「iPhone Pro」を発売すると予想する。

tkan1111.hatenablog.com

 iPadの販売不振をカバーするためにiPhoneファミリーを拡大し、高価格帯とiPhone Plusよりも大きいサイズのiPhoneを投入すると思われる。iPadはクリエイターが使用する高機能タブレットとして『iPad Pro』に注力して、無印iPadがカバーするコンテンツ参照はiPhone Plus (Plus Plus?)に任せる方針に違いない。

供給量リスクもあるので、まずはハイエンドモデル『iPhone Pro』のみへのOLED採用は妥当だろう。

もうひとつの根拠がネーミングだ。隔年でナンバリングにSをつけるネーミングは10年続けてきたので、容易に変更したくないだろう。

毎年ナンバリングを変更するとすぐに二桁になってしまい、iPhone 12とかいいづらい。それまでの間にOS Xみたいに命名規則を変えるか、そもそもナンバリングをやめると思うが。

ただ、ワイヤレス充電は全モデル(iPhone 7s?, iPhone7s Plus?)に搭載されると思う。他社にインフラ投資を促すために対応する台数を増やすのが大事だからだ。

iPhone 8は販売されなくても、今年登場するiPhoneが今までにないモデルなのは間違いない。ただ、それが今の好調な株価に見合うだけの販売成績を残せるかはまだ不透明だ。